TRPGの活動を始めて思った事いろいろ
- 最内翔
- 2021年6月11日
- 読了時間: 6分
どうも、最内翔です。
こちらはTRPGにおいて、セッションマネージャーを目指して最近色々活動している一人の視点として、なんだかんだと考察した記事です。
基本的にTRPGを知らない方にはチンプンカンプンだと思われますがご容赦を。
①女性が多い!
マジでビックリしたのがこれ。 募集の場をTwitterに移したのも関係してるかもですが。 昔(5年くらい前)で言えば、女性PLなんてかなりディープなオタク、といった方が殆どだったのですが、今やなんといか、「JK!」「JD!」「OL!」みたいな人も多い。 でもTRPGの楽しみ方の移り変わりを思うと、ある種納得する部分もあるんですよね。
②TRPGの楽しみ方が変わった
5年くらい前の私からすると、TRPGの楽しみ方といえば ・コミュニケーション ・自分達で物語を作っていく ・色んな世界で格好つけれる という感じでした。
無論今でもそれは同じなのですが、今は別の楽しみ方が増えてるんですよね。
・有名シナリオという、共通体験を元に友人同士で盛り上がれる (必ずしも同じ卓でなくても良い) ・感動的なシナリオで情緒をグチャグチャにされる (体験出来るのであれば、必ずしも自分が活躍する必要はない)
勿論、男ハー、女ガーなどと、そこで議論したい訳では無い、と前置いたうえでですが。 傾向として、昔からあるTRPGは男性的な、活躍することに主眼を置いたシステムが大半だったように思います。 それが女性的な、体験や話題の共有に主眼を置いた楽しみ方が浸透してきた。 ステラナイツやフタリソウサなどが、商業だとそこそこ受けているのも一例ですね。
また、Twitterで「通過、未通過」という概念が生まれたのも特徴的でしょう。 クトゥルフ神話TRPGで、シナリオの完結性の高いエモシナリオが、回りたいシナリオ一覧に沢山上がっていたりもします。 勿論、そこに是非はないのです。楽しみ方に正解はないのですから。 まぁ個人によっての好き嫌いは確実にあるでしょうが。 ですが、好き嫌いは住み分ければ良いのです。 私としては、現状明らかに人口が激増していることは歓迎したいと思います。(古参ぶる奴
③YouTube と Vtuber
そして、昨今のTRPG界隈において外して語れないのがこの二つでしょう。 有名な配信者さん達の実卓リプレイと、そこに出演するYou,Vtuber達。 TRPGを知らなかった人達も、自分の推しが出てるからということで見て、知ってくれる。 ニコ動時代は有名キャラ等が大暴れするリプレイが多く見られていたのが、変わったものですね。
本当に、今自分があそこに居ないのが悔しい。 やりたかったことが別の人の手によって実現していて、俺は何もしてきていなかった。
④セッションツールの変化
5年程前まで、セッションツールといえばどどんとふ一択だったのですが、それも今やココフォリアが覇権を取っている時代。 この流行りのセッションツールからも色々な事が読み取れます。
どどんとふといえば、殆どの操作が一覧からクリックしていく、今思えば古いUIでした。 そのため使い慣れるのに時間もかかりましたし、場面を切り替える時も画像と音楽を別々に選んで切り替えないといけなかった。 しかし慣れてくると機能が多く、カウンターパレットや使いやすい共有メモ、NPCの使い分けをしやすいチャットパレット、スクエア戦闘で使えるMAP作成機能等、今のココフォリアにない機能も沢山ありました。
この頃のどどんとふは、ある種ゲーマー向けと言えたのではないでしょうか。優しいUIではなくとも、ちゃんと勉強すれば様々な拡張機能があった。 一昔前、TRPGがコアなゲーマーの遊びであったのと同じように。 そんなどどんとふがFlashの終了と共にサポート終了し、自分の知る限り「ココフォリア」「ユドナリウム」「TRPGスタジオ」の3つのセッションツールが出てきました。 またこれを書いている時に知りましたが、Tekeyというどどんとふにかなり似たテキセ向けのツールもあるようですね。 私が使っているのはココフォリアで、他二つに関してはちゃんと触っていないのですが、ちまちまと調べた感じ、「ココフォリア」がおしゃれ系、ユドナリウムが実卓系、TRPGスタジオがリプレイ系のUIをしているように感じました。 その中で覇権を取ったのがココフォリアというのも面白い。 ココフォリアの良い所はUIが優しく、ヴィジュアル的に凝りやすいこと。そして無料で出来る範囲(画像や部屋を大量に保存して於ける)ところだと思っています。 そういった、昔は「オシャレ」だなんてゲーマーたちに揶揄された遊び方をする新しい層が大量にとり込めたのは、きっとココフォリアのおかげでしょう。 実際沢山の人、主に若い世代や女性が、「凝った部屋を作るのが楽しい」と仰っているのをよく耳にします。
⑤プレイスタイルの相違
さぁ、そういった大幅なプレイ層の変化が何を引き起こすか。 プレイスタイルのすれ違いによる新規勢と古参勢の衝突ですね。 これはTRPGに限らず何処にでもある話ですし、衝突なんて仰々しいものではないかもしれません。 ですが古参勢からすると、TRPGというのはキャンペーンの中でどうデータを駆使して活躍し、物語を作り、成長していくのか。それを色んな世界観の中で体験して遊んでいくものだった。 一方新規勢からするとTRPG=CoCで、エモいストーリーを登場人物の一人として体験するものと思って入ってくる。 後者については、pixivに投稿された創作クラスタの人達のシナリオ、というイメージはありますね。 それよりもう少し時を遡ると、ルーニープレイ(奇天烈な行動をして笑いを取る)人たちが物議を醸したこともあった。 これは主にリプレイ風動画などの、動画勢の流入の時でしたね。
私が体験してきたのはこの二つですが、似たような事はTRPGの界隈でも繰り返されてきた事だそうです。 その昔はTRPGといえばなんでもかんでもソードワールドだったらしいですし、もっと言えばD&D勢からすれば国産RPGなんて、って事もあったらしいし。
いずれにせよ、今は様々な年齢層、様々なプレイスタイルが入り混じって混沌としています。だからこそ、うまく住み分けていく必要があると思います。 幸いにして、極論TRPGは3~7人程度で遊ぶゲームですし、プレイスタイルの近い人を探して身内で遊ぶのが、一番平和ですね。
⑥これからの予想
以上に述べてきたように、数年前と大きく環境が変わってきています。 実際、TwitterでTRPGの友達募集を調べてみると、本当に今年に入ってから始めた人が多い。 とある有名配信者がTRPGをやってたのを見た、という所から始めた人もかなり多い。 コロナ下で自宅で出来る遊びというのも追い風でしょう。 Discordの浸透や、画像や音楽のフリー素材の普及、skima等で絵師さんにアプローチもしやくすなった等、オンラインセッションがドンドン快適になっていく。 「これからの予想」なんて題をつけてますが、全く予想できないとしか言えないでしょう。 沢山のTRPG系配信者も台頭してきている。 TRPGは今、非常に流動的で、活発な状況にあります。 大事なのは可能な限りその変化に拒絶反応を出さず、変化を受け入れて波に乗っていくことでは無いでしょうか。
⑦後書き的な
この文章は自身の経験を元にしている他、多分にぱぱぴっぷさんや中村やにお先生の雑談配信、F.E.A.R.のYoutubeチャンネル等を聞いて考えた事を元にしています。 為になる話を沢山されていますので、もしご興味がありましたら是非聞きに行ってみてください!
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